借金がある…返してないけど、生活保護は受けれるの?

正社員での仕事がなかなか見つからず、派遣で仕事をしていましたが、体を壊してしまいあまり働けない状態です。生活苦から、派遣社員でも借りられるというカードローンなどを繰り返して生活してきましたが、体の調子はますます悪くなるばかりで働けそうにありません…。生活保護を受けようと思うのですが、借金があって返していないのに、生活保護を受けられるのかどうか心配です。借金があって未返済でも、生活保護は問題なく受けられるのでしょうか?

借金がある場合、基本的には生活保護は受けられません

生活保護というのは、おおざっぱにいうと生活に必要な費用よりも収入が低いから、足りない部分を保護しますよ、という制度です。あくまで生活の保護に使うもののため、基本的には借金がある場合は、生活保護は受けられません。まず自己破産なりの手続きをして債務整理をし、借金がゼロになった状態で生活保護を受けるほうが良いです。

なぜかというと、生活保護をもらって、そのお金を借金の返済に充ててしまうと、本来の生活保護の目的と違うことにお金を使われる、ということになります。ですので、借金があると生活保護は受けられないのです。借金を返そうとする気持ちは大切だとは思います。ですが、生活保護は明確に使用目的が定められています。福祉事務所では借金があるかどうかを確認したりすることはあまりないようですが、これは諸刃の剣。バレてしまったら、最悪生活保護の打ち切りになることもあります。

借金苦で生活保護を受けようと思うのであれば、まず債務整理をしましょう。自己破産や個人再生、任意整理など、借金の目的や金額によって、いろいろな債務整理の方法があります。司法書士、弁護士などの専門家に相談して、まずは債務整理を目指していきましょう。債務整理した結果、どうしても生活ができないという状態になるのなら、そこで初めて生活保護の申請を受けるという方向で考えてみてください。

任意整理や個人再生、自己破産をすると、信用機関に情報が登録され、その後5年から10年は借り入れができないことになります。まず自己の状態を見直し、どの債務整理が一番自分に合っていて、その後も生活していけるのかを、分析してみましょう。質問者様はお体の調子が悪く働けないようですので、借金の金額にもよりますが、自己破産をして生活保護を受ける、というのがベストだと思います。まずは専門家に相談してみてください。

借金があるが返してない人は生活保護受けれるの?

生活保護は、母子家庭や高齢者、病気の人がお金を受給する制度です。働くことができない、収入が基準以下、頼る家族や親せきがいない、資産(預貯金や車、土地など)がない、ということが生活保護を受ける条件となります。単に借金で生活困っているという方にはあてはまりません。

それでは上記のような人が、収入もほとんどないために、苦し紛れに借金を繰り返す生活が続き、その借金も返せなくなった場合、果たして生活保護は受けられるのでしょうか?答えを言えば、生活保護を受けられる人は、「借金がなくて、最低限度の生活ができない人」に限られます。

もし、生活保護を受けている人が、借金があることを隠していてそれが発覚した時にはどうなるでしょうか?結果としては、生活保護費から借金した額を差し引いて返還するように求められたり、生活保護自体が取りやめなったりすることもあります。生活保護を受けていて借金がある人がすべて調べられることはありませんし、法律で罰せられることもありません。しかし、生活保護を受ける希望がある人は、借金をクリアにすることをお薦めします。また、借金のある人は、まず自己破産を申告して、借金がゼロになった段階で、生活保護を申し出ると良いでしょう。

借金の額が少ない人は、自己破産よりも任意整理をお薦めします。任意整理により、返済期間が延長されたり、返済の一時停止ができたりします。いずれも任意整理の詳しいことについては、弁護士や司法書士に相談しましょう。そして、あなたにとって最も良い方法をとれるようにしましょう。

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